LASデータのチェック機能
【2022/8/31】
【2024/1/19】更新
【2024/1/19】更新
PC-MAPPINGでは点群データの共通フォーマットであるLASのインポートが可能です。
各種の機能を揃えておりますが、基本的には座標データが入った点群データを取り込み、他のデータとの重ね合わせや解析が可能なGISデータとして整備することが主眼となります。
各種の機能を揃えておりますが、基本的には座標データが入った点群データを取り込み、他のデータとの重ね合わせや解析が可能なGISデータとして整備することが主眼となります。
LASとは?
LASとは、ASPRS(The American society for Photogrammetry and Remote Sensing:アメリカ写真測量・リモートセンシング協議会)が定義する、LIDAR(Light Detection and Ranging:レーザー検出および測距)により計測された点群データの標準フォーマットです。
こちらの記事もあわせてご覧ください。
MAPCOM WORLD TOPICS「PC-MAPPING 点群データ関連機能」
MAPCOM WORLD TOPICS「PC-MAPPINGでのLASファイルの取り扱いについて」
MAPCOM WORLD TOPICS「LASデータの点密度を評価する」
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LASデータの本格的な活用に向けて、LASデータの整備が進められています。
このLASデータの整備においては、
今回は、PC-MAPPINGでのLASファイルのチェック方法とそのポイントをご紹介します。
このLASデータの整備においては、
- 作成されたデータがASPRS仕様に準拠していること
- ポイントデータの位置座標や属性情報が正しく設定されていること
今回は、PC-MAPPINGでのLASファイルのチェック方法とそのポイントをご紹介します。
PC-MAPPING LASデータ品質確認のポイント
①サンプリングで処理時間を短縮
LASデータの大まかな見た目を確認するためには、必ずしも全てのポイントデータを取り込む必要はありません。
特にデータのサイズ(点数)が大きい場合、全点取り込みではかなりの時間がかかります。
[インポート]-[点群・TINデータ]-[LASデータを部分的に抽出してポイントデータに変換]では、LASファイル(複数指定可能)を指定の最大点数以下となるように間引きを入れて読み取り、ファイルごとにポイントとして登録したレイヤーを生成します。
特にデータのサイズ(点数)が大きい場合、全点取り込みではかなりの時間がかかります。
[インポート]-[点群・TINデータ]-[LASデータを部分的に抽出してポイントデータに変換]では、LASファイル(複数指定可能)を指定の最大点数以下となるように間引きを入れて読み取り、ファイルごとにポイントとして登録したレイヤーを生成します。
左:全点取り込み(約91万点) 右:最大点数50万点でサンプリング
目視での大まかな確認ならサンプリングデータでも十分に活用できます。
※G空間情報センター「VIRTUAL SHIZUOKA 静岡県 富士山および静岡東部 点群データ」
②フォーマットや仕様への準拠を確認(ヘッダ情報/ポイント属性)
[LASデータを部分的に抽出してポイントデータに変換]の設定ダイアログで
「ヘッダー情報から得られる図郭情報を基に矩形ポリゴンを生成し、属性としてヘッダー情報を格納する」
「取り込まれた点群データから、その存在範囲ポリゴンを生成し、属性としてヘッダー情報を格納する」
オプションを利用すると、ヘッダー情報を属性として持つポリゴンを出力し、内容を確認することができます。
「ヘッダー情報から得られる図郭情報を基に矩形ポリゴンを生成し、属性としてヘッダー情報を格納する」
「取り込まれた点群データから、その存在範囲ポリゴンを生成し、属性としてヘッダー情報を格納する」
オプションを利用すると、ヘッダー情報を属性として持つポリゴンを出力し、内容を確認することができます。
また、「(フォーマット上の)すべての属性情報を取り込む」オプションを利用すると、LASの各ポイントデータフォーマットに準拠した属性情報をポイント内部属性として取り込みます。
ポイント属性情報や各ポイントの位置座標情報は、属性照会メニューにより任意の点に対して閲覧可能です。
ヘッダー情報やポイント属性を抜き取りチェックすることで、LASフォーマットや作成仕様に準拠しているかを確認することができます。
ポイント属性情報や各ポイントの位置座標情報は、属性照会メニューにより任意の点に対して閲覧可能です。
ヘッダー情報やポイント属性を抜き取りチェックすることで、LASフォーマットや作成仕様に準拠しているかを確認することができます。
③ヘッダ情報とポイントデータの整合性確認
ヘッダー情報の中には、「ポイントレコード数」「X,Y,Z座標の最大値(最小値)」のように、ポイントデータに関する統計的な情報が含まれています。
これらのデータが実際のポイントデータの数や位置座標と対応しているかを確認することで、ヘッダー情報とポイントデータの整合性を担保することができます。
[編集]-[ポイントクラウド]-[ポリゴン領域に包含されるLASポイントデータの集計で抽出]を実行すると、指定したポリゴンの中に含まれるLASポイントデータについて、ポイント総数や高さ(Z値)の最大値・最小値・平均値・中央値を算出し、ポリゴンの内部属性として登録します。
算出された値とヘッダー情報とを比較することで、ヘッダー情報が正しくセットされていることを確認できます。
これらのデータが実際のポイントデータの数や位置座標と対応しているかを確認することで、ヘッダー情報とポイントデータの整合性を担保することができます。
[編集]-[ポイントクラウド]-[ポリゴン領域に包含されるLASポイントデータの集計で抽出]を実行すると、指定したポリゴンの中に含まれるLASポイントデータについて、ポイント総数や高さ(Z値)の最大値・最小値・平均値・中央値を算出し、ポリゴンの内部属性として登録します。
算出された値とヘッダー情報とを比較することで、ヘッダー情報が正しくセットされていることを確認できます。
LASデータの普及に伴い、正しく作成されたデータを安心して利用できることの重要性は高まっていくでしょう。
PC-MAPPINGでは、これからもLASデータ利活用への取り組みを続けていきます。
また、専用業務向けのデータ作成キットもご用意しております。
What's new?「R05 三次元点群データ支援キットのご案内」
PC-MAPPINGでは、これからもLASデータ利活用への取り組みを続けていきます。
また、専用業務向けのデータ作成キットもご用意しております。
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