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PC-MAPPING 点群データ関連機能


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【2021/05/25】【2023/09/19】更新
国土交通省では、「ICTの全面的な活用(ICT土工)」等の施策を建設現場に導入することによって、建設生産システム全体の生産性向上を図り、もって魅力ある建設現場を目指す取組であるi-Construction(アイ・コンストラクション)を進めています。

その中の一部である、BIM/CIMの取り組みでは、3次元モデルの活用は非常に大きな役割を持っており、
国土交通データプラットフォームでも、BIM/CIMモデルとあわせて点群データが公開されました。
このように、3次元データのさらなる活用に注目が集まっています。
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                      
マプコンのGISである、PC-MAPPINGにおいても、GISという視点で3次元モデルや点群データに関する機能を増強しています。そのため今回は、点群データ関連の機能に絞り、2020年から2021年にかけて追加されたメニューをご紹介します。
PC-MAPPINGをお持ちでないお客様も、ご興味がございましたら、お気軽にお問い合わせください。

このほかにも、PC-MAPPINGでは、様々な機能追加を行っています。
更新内容については更新速報ニュースレターでご確認いただけます。

<参考>
国土交通省ホームページ
i-Constructionポータルサイト
BIM/CIMポータルサイト

1.LASデータインポート関連機能

通常のインポート機能に加え、インポートに関連する機能を追加しましたのでご紹介いたします。

[LASデータサンプリング]機能追加

[インポート]-[LAS]-[LASデータを部分的に抽出してポイントデータに変換]

LASファイルデータを間引きを入れて高速に取り込み、ポイントデータに変換して簡易に閲覧できます。

オプション処理で実行できる例
  • LASファイル図郭をポリゴン化したレイヤーを生成し、属性にLASヘッダーの情報の設定をする
  • データ領域ポリゴンを生成や、直接3Dビューを開いてポイントの状態確認をする

[LASデータ領域ポリゴン]機能追加

[インポート]-[LAS]-[LASファイルデータの存在領域ポリゴン]

LASファイルデータの全点を走査して解析し、その存在領域ポリゴンを生成します。
LASファイルのヘッダー情報は、ポリゴンの属性として設定されます。

[ポイントクラウドカタログレイヤー生成]機能 標準機能

[システム]-[ポイントクラウド]-[カタログレイヤー生成]
従来から「メニューにないコマンド」として存在していましたが、このたび、標準メニューとなりました。
インポートも兼ねているこの機能、指定された点群(ポイントクラウド)ファイル群からポイントカタログレイヤーを生成します。

ポイントカタログレイヤーとは

点群データの情報(ファイルパスや領域)をポリゴン化したデータを持つレイヤーファイル(*.nav)を指します。
このレイヤーをプロジェクトに登録することで、点群を表示する際に、表示領域に含まれ、かつ指定縮尺以上になった段階で点群の個々のファイルを読み込むため、効率的に表示できます。ポリゴンがインデックスの役割を果たし、点群データの管理を意識した機能となっています。
弊社出版の「使用目的から探す機能ガイドブック 格闘編」の「1-4.点群データを制御してみる」もご参照ください。

[LASファイル群の変換、再構成]機能

[システム]-[ポイントクラウド]-[LASファイル再構成]

指定した複数のLASファイル群を、出力区画単位、投影変換やフォーマット変換などを指定して新たなLASファイル(群)を生成します。
例えば、複数あるLASファイルのバージョン、フォーマットがそれぞれ異なるデータを、統一したバージョン、フォーマット、メッシュ区切り、DM区切りで再構成します。

2.点群データのポリゴン抽出機能

PC-MAPPINGは、GISという観点から点群の編集機能は設けていませんが、TINやメッシュデータのように点群データを切り出すことを可能にしました。

点群データのクリッピング①
[ポイントクラウドデータをポリゴン領域で抽出]

[編集]-[ポイントクラウド]-[ポイントクラウドデータをポリゴン領域で抽出]

ポイントクラウド(点群)データを指定レイヤーのポリゴン領域で抽出します。
抽出した点群は、新規レイヤーのポイントデータとするか、CSVファイルまたは、LAS(Ver.1.2 Format2)ファイルに出力できます(詳細はヘルプを参照してください)。
切り出したデータを点群データとして扱う場合は再度CSV/LASファイルをインポートしてください。

点群データのクリッピング②
[LASファイルデータをポリゴン領域で抽出]

[編集]-[ポイントクラウド]-[LASポリゴン抽出]

指定ポリゴン内に[LASデータサンプリング]で
出力したLASデータを表示

LASファイルデータを指定レイヤーのポリゴン(複数可)領域で抽出し、新しくLASファイルに出力します。

[ポリゴン領域に包含されるLASポイントデータの集計で抽出]

[編集]-[ポイントクラウド]-[ポリゴン領域に包含されるLASポイントデータの集計で抽出]
指定レイヤーのポリゴン領域に含まれるLASファイルポイントデータの高さの最大・最小・平均・中間値・密度を求めます。

3.その他関連機能

[注記3Dビュー設定]のオプション追加

[編集]-[編集]-[レイヤー]-[注記3Dビュー設定]
[編集]-[編集]-[レイヤー]-[ポリゴン3Dビュー設定]

[注記3Dビュー設定]ダイアログボックスで、従来は、前景レイヤーのみを対象としていましたが、対象レイヤーを指定して設定できるようになりました。
「2D型」描画設定においても、背景の塗り潰し設定及び、3D表示時にも設定・変更できるようになりました。

[ポイント群の領域ポリゴン生成]追加

[ツール]-[空間統計解析]-[空間解析]-[ポイント群の領域ポリゴン生成]

緑部分が点群領域箇所

ポイントデータ群の存在範囲をポリゴン化します。
おおよその解像度を指定するか、データ密度から自動判定してポリゴンを生成します。