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点群データを利用してアークへ高さを付与する


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点群データ(ポイントクラウド)は、X,Y,Zの基本的な位置情報や色などの情報を持つ、3次元のデータです。
ここでは、点群データの膨大な点を使用して、ベクターデータ(アーク)に高さ(Z値)の付与を行います。
標高メッシュからの値の付与も、もちろん行えますが、
橋梁部など、標高値の値をそのまま採用できない場合、高さデータにズレが生じます
点群データを利用することで、精度を高めた値を入れることができます。

点群データと道路中心線

【使用データ】
点群データ:VIRTUAL SHIZUOKA 静岡県 富士山南東部・伊豆東部 点群データ
 LPデータ・オリジナル・グラウンドデータ
道路中心線アーク:国土地理院 道路中心線

①点群データを取り込む

PC-MAPPINGメニュー
[インポート]-[点群TINデータ]-[ポイントクラウド]で点群データを読み込みます。

[インポート]-[点群TINデータ]-[ポイントクラウド]インポートダイアログ

テキストベースの場合、計測機器によりフォーマットの違いがあります。
 X,Y,Zや色情報(R,G,B)の出現順番など、あらかじめフォーマットの確認が必要です。
*.psc …ポイントクラウドプロジェクト ポイントクラウドレイヤー(*.psl)を管理するプロジェクトファイル。
*.psl …ポイントクラウドレイヤー LASやTXT形式の点群データをPCM独自のポイントデータとしたレイヤーファイル。


[プロジェクトエキスパート]-[3Dポイントクラウド]
パネルの「点描描画設定」より、描画点数の変更が行えます

②点群データを利用して高さを転記する

ここでは転記先のアークとして、道路中心線を利用します。

[地理院地図]-[現在の表示領域のベクトルタイルデータを取得]-[道路中心線]より、表示領域の道路中心線を取り寄せます。

[属性]-[照会]-[アーク属性照会]で、
固有属性を確認すると、高さデータが入っていないので、
Z値部分が0になっていることを確認できます。
(補間点座標はx,y,zの順で並んでおります)

アークのあるレイヤーを前景にして、
[編集]-[編集]-[Z値]
 -[TIN、標高メッシュからのZ値付与]
で、
ポイントクラウドからZ値付与」を選択し、
Z値を転記します。

※付与対象を指定する場合は、こちらのメニューを実行する前に、
 [選択]-[個別選択]-[アーク選択]等でアークを選択します。 


[属性]-[照会]-[アーク属性照会]で、
固有属性を確認すると、付与されたZ値を確認できます。
(補間点座標はx,y,zの順で並んでおります)

[ホーム]-[3Dビュー]-[3DビューⅡ]より、
3Dで表示すると、橋梁部の道路中心線アークに値が入り、
橋に沿った表示になっていることが確認できます。

縦断図の作成

[ツール]-[図上計測]-[断面図・縦断図]-[アーク縦断図の生成]より、それぞれの縦断図を作成しました。

標高メッシュから付与

点群データから付与

点群データの様々なインポート

PC-MAPPINGでは様々なメニューで、点群データをインポートすることができます。
業務内容に合わせてご活用ください。

標高メッシュとして表示

[インポート]-[点群TINデータ]-
[航空レーザープロファイラーデータ等インポート]


航空レーザ―プロファイルデータ(Groundデータファイル*.txt *.csv*.las)と、水部ポリゴンファイル(*.txt*.shp)をインポートし、標高メッシュデータに変換します。

点群データから直接標高メッシュとしてインポートができるので、利用次第では手間の削減になります。

ポイントクラウドマネージャー形式に変換

[インポート]-[点群TINデータ]-[ポイントクラウド]
ポイントクラウドデータ(*.csv *.txt *.pts *.las)をインポートし、ポイントクラウドマネージャー形式(*.psc)に変換します。

PC-MAPPING独自形式のファイル(*.psc)として変換した後、外部ファイルとして保存されるため、表示が速く描画を行うのに便利です。

PC-MAPPINGで点群を扱う際のオーソドックスな利用法になるので、おすすめです。

LASデータを部分的に抽出してポイントデータに変換

[インポート]-[LAS]-[サンプリング]-
[LASデータを部分的に抽出してポイントデータに変換]

LASファイルデータを間引きを入れて高速に取り込み、ポイントデータに変換して簡易に閲覧します。

ポイントデータとして登録したレイヤーを生成するため、
データの内容確認(座標系や、色属性が入っているか など)に使用できます。

「広域ベクター」としてインポート

[インポート]-[LAS]-[広域ベクター変換]
[LASファイルデータを広域ベクターの点データに変換]

LASファイルデータを解析し、一定点数以内に収まるよう領域分割した広域ベクター(複数)に変換し、登録します。
[ホーム]-[3Dビュー]-[3DビューⅡ]を実行すると、広域ベクターの点データも点群データ対象として3D表示されます。

LAS全点をポイントデータとして使用する場合にお使いいただけます。