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3-2.地籍図面の正規化


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※この講座に音声はありません。
イメージデータの正規化
スキャナーによって計測基図を読み込む場合、原稿の傾きや紙の伸縮によって歪みが発生します。
そのため、より正確な図面を作成するために、生じてしまった歪みを補正する必要があります。
このような時に、スキャナーで読み込んだイメージデータから必要な部分だけを切り出して、それを指定されたサイズに調整し、座標付けする事を「イメージデータの正規化」といいます。

1.イメージファイルを開く

背景に置いたイメージデータをトレースする方法(マップデジタイズ)で、位相構造(トポロジー)を持つ構造化データを作成します。
「基本講座¥実習データ¥GIS実習¥地籍図.pcx」を開きます。

2.地籍図面の正規化

トレースの元となる背景の地図画像に対し、位置座標を付与し、同時に不要な部分を削除します。

正規化

①四隅にある内図郭の角に正規化基準点を設定します。
 まず、正規化基準点を設定しやすくするために、
 [イメージ]-[表示]-[4分割]でウィンドウ表示を
 分割します。
 (動画の、[ウィンドウ分割]実行後、分割位置をマウス
 で指定でも可)
 それぞれ四隅位置を拡大します。

正規化

②以下のメニューで四隅を指定します。
 ・[イメージ]-[正規化(基準点)]-[左上基準点]
 ・[イメージ]-[正規化(基準点)]-[左下基準点]
 ・[イメージ]-[正規化(基準点)]-[右上基準点]
 ・[イメージ]-[正規化(基準点)]-[右下基準点]

 で四隅を指示します。
 ※基準点を置く際の順序は関係ありません。
 あとで座標を設定するので、ダイアログボックスは
 【OK】ボタンで閉じます。
[イメージ]-[正規化(基準点)]-[正規化実行] を実行し、[正規化]ダイアログボックスを設定します。
 以下の通りに設定してください。

正規化

 <正規化後の図郭・座標系>
 直角座標系を選択し、【設定】ボタンをクリックします。
  表示される[直角座標系の設定]ダイアログボックスに、
  以下の座標値を入力します。
  ・左下:X=63900m Y=-85400m
  ・右上:X=64050m Y=-85200m
  測地系
   すべてOFF=日本測地系(旧測地系)
  付帯情報
   系:9系
   縮尺:1/500

  【OK】ボタンをクリックし、[直角座標系の設定]ダイアログボックスを閉じます

正規化

 <正規化後のサイズ>
 ピクセル値で入力します。
 ここでは【ヒント】ボタンをクリックし、表示される
 [イメージサイズのヒント]ダイアログボックスで、サイズ
 確認と解像度の入力を行ってください。
  ・幅:400
  ・高さ:300
  ※「正規化後の図郭・座標系」入力により、これらの値
  になっていることを確認してください。

  ・解像度:300(DPI)

正規化

 <正規化・座標変換 手法>
  正規化の手法を、ドロップダウンリストから選択し
  ます。
  ここでは、「正規化基準点を四隅点として処理する
  (Ver.3互換モード)」
を選択してください。

 <その他オプション>
  「元のイメージを残す」チェックボックス=ON

正規化

④【OK】ボタンをクリックし、正規化を実行します。
 ③の「オプション」で「元のイメージを残す」チェック
 ボックスをONにしているので、新たなウィンドウに正規
 化されたイメージが表示されます。