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トップページ >  ISC:基本講座 >  1.PC-MAPPINGの構成 >  1-5.ベクター要素

1-5.ベクター要素


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※この映像に音声はありません。

ベクターデータは、作図作業を行うだけで位相構造が与えられるため(ただしポリゴンについてはシステムにポリゴンだと認識させる追加の操作が必要です)、構造化ベクターデータと呼ばれます。
また、PC-MAPPINGの場合、ベクターデータは4つの要素(アーク・ノード・ポリゴン・ポイント)から成り、この要素を使ってどうデータを表現するかを作業前に十分検討する必要があります。

1.アーク…線

アーク

線の情報です。
内部には以下の情報を持ちます。
・自動的にシステムによって与えられる番号
・起点座標
・終点座標
・アーク方向に対しての左右属性番号
・内部属性

アークを形成すると(端点)ノードが発生します。
ノードから、ノードまでを1アークと呼びます。

方向

アーク

●方向
始点ノード(第一補間点)から終点ノード(最終補間点)方向が「アークの方向」です。
アーク追加時に追加操作した方向がそのまま反映されます。
[作図]-[アーク・ノード]-[反転]により、方向を反転できます。

●補間点
ノードとノードの間に作られている、折れ線の曲がる位置をあらわす点は補間点で、ピンク色のバツ印で表します。


●結合点
別々のアークの端点同士がたまたま同じ位置に置かれている、あるいはあるアークの端点がたまたま別のアーク上に置かれても結合点(ノード)にはなりません。
同じ座標値にあると認識されるだけです。結合させるには、結合という認識をさせなければなりません。
結合すると、ノードは結合点ノード(赤い丸点)に変化します。

2.ノード…点(端点・結合点)

アーク(線)の始点と終点(この2つを端点といいます)および閉じたアークの始点兼終点と複数のアークが結合する点(この2つを結合点といいます)をさします。

ノード

端点…線の端を意味する青い四角点。
結合点…結合していることをあらわす赤い丸点。

3.ポリゴン…面(閉じている面)

ポリゴン

アークが面を形成していて、かつ「閉じた面である」と認識されているベクターがポリゴンとなります。
認識されていない場合は、閉じたアークに過ぎません。
ポリゴン生成後も外周はアークとして存在し続けます(ポリゴン生成によってアークが消滅するわけではありません)。
構造化ベクターデータで構成されているため、1アーク1ポリゴンの形式と異なった構造をしています。

1アーク1ポリゴン

CAD系アプリケーションでの一般的な領域表現。
面は必ず一本のアーク(端点ノードを持たない始点ノードと終点ノードが同一のアーク)で、一筆書きのように表現する。

ポリゴン

1アーク1ポリゴンの設定の場合、隣接するポリゴンは、左図のように、2つの違ったポリゴンが接していると考えるため、接合する辺には2本のアークが必要になります。
この場合、ポリゴンは
  • アークAで一つのポリゴン❶
  • アークBで一つのポリゴン❷
が構成されており、その結果2つのポリゴンと2本のアークが生じています。

構造化ポリゴン

単独または複数のアークで囲まれた閉領域のデータ。
※ 構造化ポリゴンを生成する時に、以下のものがあってはいけません。
  • 端点ノードを持つアーク
  • ノードを持たずに交差するアーク

ポリゴン

PC-MAPPINGのベクター構造は、位相構造になっています。
1アーク1ポリゴン構造と違う点は、左図を例にすると、
まず、ポリゴンの接する辺は、一本であることです。

ポリゴン①とポリゴン②はBというアークを共有します。
このポリゴンの構成アークは、
  • ①のポリゴンはAB
  • ②のポリゴンはCB
という構成になります。


このような構造を持ったベクターということで構造化ベクターと呼び、それにより生成されるポリゴンを構造化ポリゴンと呼びます。
PC-MAPPINGでは、構造化ポリゴンを生成しますが、1アーク1ポリゴンの認識も可能なように作られています。

4.ポイント…点(独立点)

大きさを持たない、点の情報を表します。
これは、座標点などの指定した位置に存在するものをあらわす時に用います。
ポイントも属性を持たせることができます。