グローバルナビゲーションへ

本文へ

ローカルナビゲーションへ

フッターへ



トップページ >  ISC:基本講座 >  1.PC-MAPPINGの構成 >  1-1.特徴 >  1-1-3.PC-MAPPINGの基礎知識

1-1-3.PC-MAPPINGの基礎知識


このエントリーをはてなブックマークに追加

~この項は座学のため動画はありません。~

1.座標系について

PC-MAPPINGで扱える座標系には、以下の種類があります。

1.直角座標系

1/2,500国土基本図など、いわゆる平面直角座標系(19座標系))で図郭が区切られた地図を扱う場合に利用できます。
)「平成14年国土交通省告示第9号」による定義

座標系

直角座標系のX、Yは、数学的なX、Yとはになってい
ます。

座標系

平面直角座標系は、地図投影の性格上それぞれの系ごとに座標原点が存在するため、系が異なる地図を同時に並べて扱うことはできません

系をまたがる地図を扱う場合には、どちらかの系の座標原点に合わせる必要があります

PC-MAPPINGでは、座標に関わる処理には「系」情報は通常参照されませんが、数少ない例外として、直角座標系での座標値を中小縮尺の地図を扱う経緯度座標系に変換する場合などが挙げられます。

UTM

緯度は8°ごと、経度は6°ごとにゾーン分け

非常に特殊なケースとして、UTM座標で図郭が区切られた地図を扱う場合もこの座標系を使用します。
(ただし、UTM座標で図郭が区切られた地図は、日本ではあまりなじみがありません。)

なお、UTM座標を扱う場合は、「系」には1~60までの「ゾーン番号」を指定します。
※日本はおよそ51~55帯(Zone)が範囲となります。

2.経緯度座標系

中小縮尺の地図(1/25,000地形図など)、「地理座標系」で図郭が区切られている地図を扱う場合に使用します。

経緯度座標系

直角座標系と違い、m単位での実距離という概念がないため、やや複雑になります。
国土地理院を始め、日本で流通している中小縮尺の地図では、図郭を緯度・経度で区切った上で、それを10,000×10,000といった「正規化座標」で表現しているものが多く、実際の距離で考えると東西と南北方向で有効な解像度が異なるのが一般的です。
PC-MAPPINGでは、これらのデータに柔軟に対応できる設定が可能となっています。

3.ペーパー座標系

座標系

PC-MAPPINGの独自用語で、極所的に任意で設定した直角座標の地図、座標が不明な地図を扱う場合に使用します。
また地図記号などをPC-MAPPINGで作成する場合にも使用します。

ペーパー座標系のX、Yは、数学的なX、Yになっています。

2.図法変換について

図法変換

PC-MAPPING には、図法および座標系を変換する標準機能として、
右図の種類があります。
また、測地系の変換は別メニューで用意してあります。

測地系の変換

[プロジェクト]-[変換]以下

測地成果2000対応変換

[プロジェクト]-[変換]-[測地成果2000]メニューを実行すると表示されます。

地殻変動

地殻変動による座標・標高補正

更に、地震などに伴う地殻変動による位置の変化(座標値及び標高)を補正するパラメーターを使い座標補正を行う必要がある場合もあります。
PC-MAPPINGで作成したデータ、または既存のデータをインポートして重ね合わせて利用する場合、これらの機能を使用して図法、座標系を統一する必要があります。
表示だけであれば、[プロジェクトエキスパート]-【表示モード]パネルの「異なる座標系レイヤーの合わせこみ表示」の
 チェックでも可能