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4-1. 演算・集計―データの集計と集計値による描画


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データベースに入力されたデータを利用した演算・集計を行います。
キーとなるフィールドを指定して、項目別に集計することが可能です。

<使用データ>
・国土数値情報 用途地域データ 大阪(令和元年)

使用データの確認

[ホーム]-[開く]メニューを実行すると、「開く」ダイアログボックスが表示されます。
ダウンロードした実習データの中から、「Data¥4. 解析ツールの利用¥用途地域.pcm」を指定し、「開く」ボタンをクリックしてプロジェクトデータを開きます。

このプロジェクトには、以下の3つのレイヤーが登録されています。
  • 「用途地域」レイヤー
  • 「行政区域」レイヤー
  • 「第一種中高層住居専用地域」レイヤー

「第一種中高層住居専用地域」レイヤーのポリゴンはピンク色で強調表示されています。

「第一種中高層住居専用地域」レイヤーのポリゴン内部属性には、「市区町村名」「用途地域名」「面積」の3つのフィールドが存在します。
このデータベースで、「市区町村名」毎に「面積」を合計した値を求めます。
[データベース]-[表示]-[選択されたレコードのみ表示]を実行すると、処理対象となるレコードのみを表示できます。

面積データの集計

「第一種中高層住居専用地域」レイヤーのポリゴン内部属性ウィンドウがアクティブな状態で、[データベース]-[編集]-[演算・集計]-[集計・統計処理]を実行します。
以下の通りに設定します。
  • 第1キーフィールド:チェックON
  • フィールド名:[1]市区町村名

処理するフィールド
  • フィールド:[3]面積
  • 集計処理機能:合計
  • ファクタ フィールド:使用しない
「追加」ボタンをクリックすると、一覧に追加されます。

  • 選択レコードのみを対象:チェックON
  • 結果出力データベース名:用途地域面積集計
  • 現在のプロジェクトに登録する:チェックON
設定が終わったら、「OK」ボタンをクリックします。

集計処理が実行され、「市区町村名」ごとに第一種中高層住居専用地域の面積を集計した「用途地域面積集計」データベースが作成されます。
作成されたデータベースは、現在のプロジェクト(「用途地域」)に登録されます。

※1レコード目(「市区町村名」が空欄)は、「行政区域」レイヤーのポリゴン外の面積の合計です。

集計結果による描画

「面積データの集計」で作成した集計結果のデータベース「用途地域面積集計」を利用して、面積の合計値により「行政区域」ポリゴンをグラデーションカラーで表現します。

「行政区域」レイヤーのポリゴン内部属性に、「用途地域面積集計」データベースの「面積」フィールドをリンクします。
「行政区域」レイヤーのポリゴン内部属性のデータベース設定ダイアログを開き、「追加」ボタンをクリックします。

「属性フィールドの設定」ダイアログボックスで以下のように設定します。
  • フィールド名:面積_第一種中高層住居専用地域
  • スタイル:実数型
  • データベースリンク(他フィールド参照):チェックON
  • 参照フィールド:市区町村名
  • データベース:¥用途地域面積集計
  • キーフィールド:市区町村名
  • データフィールド:面積(合計)

設定が終わったら、「OK」ボタンをクリックします。

「用途地域面積集計」データベースとのリンクが設定された「面積_第一種中高層住居専用地域」フィールドが追加されます。

「用途地域」プロジェクトをアクティブにして、[プロジェクト]-[プロジェクト設定]-[レイヤー描画設定]を実行します。
対象を「行政区域」レイヤーに指定して、「ポリゴン描画設定(連続変数の等級分類(グラデーション)によるカラー設定(1変数))」ボタン(左から2番目)をクリックします。

「ポリゴンカラーグラデーション生成」ダイアログボックスが表示されます。以下の通りに設定してください。
  • 参照フィールド、Z値:[11]面積_第一種中高層住居専用地域
  • 「最大・最小値を転記」ボタン:クリック
  • カラーフィールド:フィールドを新規に追加


設定が終わったら、「OK」ボタンをクリックします。

描画設定が適用され、面積の数値が大きいものほど赤く、小さくものほど青くなるようにグラデーションで表現されます。
4-1. 演算・集計―データの集計と集計値による描画