1.特徴 | チュートリアル | 株式会社マプコン

1-1.特徴

PC-MAPPINGは、GISソフトウェアにおいてコア（エンジン）ソフトであり、その中の「汎用ソフトウェア」に分類されます。

できることは？

データの入力編集（簡単にトポロジー構造を持つベクターデータを作成できる）
属性データ管理（独自のデータベースを持つ。Access、ORACLE 等も利用可）
空間解析（オーバーレイ機能、ネットワーク解析機能等を標準で搭載）
表示・出力（グラフックプラスを利用しての多彩な表現）
カスタマイズ（コマンドの利用、マクロ言語としてVBS、JAVAScriptを使用、OLEAutomationによるAccess等との連携）
データ入出力のサポート（SIMA、DXF、数値地図、他社GISソフト外部出力データに対応）
ソフトウェアによって多岐にわたります。

一般的なデータにもXYはありますが、「GISのベクターデータ」は地理的な座標情報を持ちます。

GISとは

GISとは、Geographic Information Systemの略です。
地理的位置を手がかりに位置に関する情報を持ったデータ、これを「空間データ」と呼びますが、「空間データ」を総合的に管理し加工し、視覚的に表示し、分析判断を可能にします。
コンピューターを使って空間データと属性データも含む地理的な情報を総合的に管理運用分析するシステムといえます。

1-2.ベクターデータ

長さと方向を持ち、それぞれの点、線、面に属性データを付加することができます。

ベクター

拡大しても同じ

座標値と必要なパラメーターに基づく計算によって図形を描くデータです。
拡大・縮小を行ってもそれに応じた計算に基づいて描画するため、ジャギー（ぎざぎざ）や「つぶれ」といった問題は起こらず、スムーズな画像が得られます。
ベクターは線の情報ですが、その線は大きさを持たないため、その位置の情報を正確に表します。
そのため、地図と属性情報の統合利用というGISの本質的な機能を果たす地図部分には、通常ベクターデータが使われます。
ベクターデータの座標値が属性データとのリンクおよび属性データからの参照の基礎となるからです。

一般的なベクターデータ：「そのように見えればよい」という絵的なデータ

DXF…CADの汎用ベクター
EPS…Illustrator
WMF, EMF…メタファイル

GISのベクターデータ

NAV…PC-MAPPING
基盤地図情報（GML）
Shape

GISで使われることが多いデータは、GMLと呼ばれる地理的な情報のマークアップ言語で、PC-MAPPING上で利用することができます。
最も使われているGISの交換フォーマットと言えばShapeファイルです。
様々なソフトウェアが対応しているので、データを交換共有する時などは基本的にShapeファイルが利用されています。
NAVは、汎用的なフォーマットではありませんが、PC-MAPPINGの専用形式です。
このようなデータは、いわゆる線的な数値で表されるようなデータです。

1-3.イメージデータ

イメージ

画像のピクセルの一つに一つにカラー情報を与えたデータです。
ベクターが線の情報であるのに対し、イメージはドットでデータを管理します。
拡大・縮小表示では、倍率に応じてピクセル数を増減するため、高倍率の拡大では、ジャギーが目立ち、縮小率が高いと「つぶれた」画像となります。
スキャナで取り込んだ紙の地図、航空写真、その他の写真などのイメージデータは、GISにおける地図や関連情報の表現をより豊かにするために使われます。

1-4.メッシュデータ

一定の地域をメッシュ単位で切り、X,Yの座標値のほかに属性としてもう一つの値を持ちます。
このもう一つの値は、標高値であったり人口であったりしますが、メッシュごとの位置情報にもう一つ属性を与え、図上で表現できるデータをメッシュデータと呼びます。

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