グローバルナビゲーションへ

本文へ

ローカルナビゲーションへ

フッターへ




1-2.地籍図面の正規化


このエントリーをはてなブックマークに追加

概要

スキャナーで読み込んだ図面の内図郭座標値を基準点として、正規化処理を行います。

イメージデータの正規化

スキャナーによって計測基図を読み込む場合、原稿の傾きや紙の伸縮によって歪みが発生します。
そのため、より正確な図面を作成するため、生じてしまった歪みを補正する必要があります。
このような時に、スキャナーで読み込んだイメージデータから必要な部分だけを切り出して、それを指定されたサイズに調整し、座標付けすることを「イメージデータの正規化」といいます。

手順

使用するファイルを開く

1. [ホーム]-[開く]を実行します。
 [開く]ダイアログボックスが表示されます。
 「ファイルの種類」のドロップダウンリストから
 「すべてのイメージファイル」を選択し、
 「\DATA_01\地籍図.tif」
 を開きます。

イメージ確認

2. ウィンドウ上に画像が表示されます。
 この画像に対して正規化処理を行います。
 
 ※画像を画面全体に表示する時は、
  [イメージ]-[表示]-[全体表示]を利用します。

正規化基準点の設定

4分割表示

1. 四隅にある内図郭の角に正規化基準点を設定します。
 まずは、正規化基準点を設定しやすくするために、
 [イメージ]-[表示]-[4分割]-[4分割表示]
 ウィンドウ表示を4分割します。

正規化

2. 4分割された画面それぞれを内図郭の
 左上、左下、右上、右下の角に合わせて拡大表示します。
 拡大表示できたら、
  • [イメージ]-[正規化(基準点)]-[左上基準点]
  • [イメージ]-[正規化(基準点)]-[左下基準点]
  • [イメージ]-[正規化(基準点)]-[右上基準点]
  • [イメージ]-[正規化(基準点)]-[右下基準点]
 を利用して、4隅の正規化基準点を配置します。

マウスによる拡大縮小表示

マウス拡大

マウスホイール上回転でマウス個所拡大表示、下回転で縮小表示します。
【Ctrl】キー+マウス左ボタンで範囲指定拡大、
【Ctrl】キー+マウス右ボタンで縮小表示が行えます。

正規化

※各基準点を配置した際に表示される[正規化基準点情報]
 ダイアログボックスでは、何も入力せず
 【OK】ボタンをクリックします。

[イメージ]-[正規化(基準点)]-[基準点領域表示]
 をオンにすると、正規化基準点をつないだ領域を
 確認することができます。
 画像が領域の内側に含まれているほど、
 正規化処理の精度は高くなります。

 四分割表示の解除は、四分割ウィンドウの中心でダブル
 クリック、または、[イメージ]-[表示]-[4分割]
 -[分割解除]
で解除できます。

正規化処理の実行

正規化

1. [イメージ]-[正規化(基準点)]-[正規化実行]
 実行すると、[正規化]ダイアログボックスが表示
 されます。
 「正規化後の図郭・座標系」では
 「直角座標系」を選択します。
 続けて、【設定】ボタンをクリックします。

正規化

2. [直角座標系の設定]ダイアログボックスが表示される
 ので、「論理図郭」に以下の値を入力します。
 左下:X=63900m Y=-85400m
 右上:X=64050m Y=-85200m
     ※左上、右下は自動で入力されます。
 「この座標は世界測地系JGD2000です」オフ
 します。
 また、「付帯情報」「系」「9系」
 「縮尺」「1/500」に設定します。

 【OK】ボタンをクリックし、ダイアログを閉じます。

正規化

3. 次に、「正規化後のサイズ」をピクセルで設定します。
 【ヒント】ボタンをクリックすると、
 [イメージサイズのヒント]ダイアログボックスが
 表示されます。
 このダイアログで、元図面のサイズと解像度から自動で
 正規化後のサイズを設定します。
 「幅」400(mm)、
 「高さ」300(mm)
 となっていることを確認し、
 「解像度」300DPIに設定します。

 【OK】ボタンをクリックし、ダイアログを閉じます。

正規化

4. 「正規化・座標変換手法」
 ドロップダウンリストから選択します。
 今回は、「正規化基準点を四隅点として処理する(Ver.3
 互換モード)」
を選択します。
 また、「元のイメージを残す」チェックをオンにします。

 図郭四隅を基準点にした正規化
  スキャナーで読み込んでイメージデータから必要な部分
  だけを切り出し、指定された四隅点と正規化後のサイズ
  から、原稿の傾きや紙の伸縮によって発生した歪みを
  補正します。

正規化

5. 【OK】ボタンをクリックし、正規化を実行します。
 「元のイメージを残す」チェックをオンにしておけば、
 新規ウィンドウに正規化されたイメージが表示されます。
 これで、画像に位置座標が与えられました。